それまで、家の近所を3週走っていた。
朝、時間のあるときに。
でも、ここ1ヶ月ほど前から、ルートを変えた。
このたびの中3娘が足首ねんざしたことでの送迎、
部活動の終焉を受けて。
娘の中学校まで往復5キロ弱を走ることにしたんだ。
今まで、「娘が通っている学校に想いを馳せたことって、
無かったなあ・・・」
そう感じながら。
中3娘との関係改善を目指し、
愛を取り戻すために日々、試行錯誤する中で
父がまず実行したことは。娘と同じ道をたどり同心円の気持ちを
疑似体験することだ。
そこから考え方の共通点を見つけ出し、すり合わせたい‥。
実際に中学校まで行ってみて感じたこと。
「けっこう遠くまで歩いてるんだな。毎日。」
自分の中学時代との比べての感覚だった。
娘が雨の日でも晴れでも、この道のりをずっと通っている事実への
敬意にも似た感心をおぼえた。
走りながら、グルっと中学校を一回りして分かったこと。
早朝なので、正門は閉まっている。
周りからのチラッと見だけだが、校庭がある。プールがある。被服室がある。
娘はこの中学校で多感な3年間を過ごしているのかと
感慨があった。
時間は、いつでも、あっという間に流れ去ってしまうけれど、
そんな中でも、今、貴重な一瞬に留まれて良かったなぁ。
毎日コツコツと積み重ねている中3娘の行動を
疑似体験し、感心したことで、
優しい気持ちで娘に接することが出来るようになった気がした。
相手の変化ではなく、自分の中での変化だ。
例え、そっけない態度で、時にはにらむような目つきで
邪魔モノ扱いするかのような娘がいたとしても、優しく対応できる。
そう思えた。
「子どもの努力や積極的に学ぶ姿勢を褒めよう!成果や知性ではなく」
そう書いてあった本の一節とふとつながった。
まずは、朝、中学校まで走ってみた感想から伝えてみよう。
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