「これが分からないんだって!」
「分かったよ。明日の朝、起きるまでにやっておく」
一日のなかで1番、脳のパフォーマンスが上がる状態で
受け持つことを約束し、寝る前のひと時の会話を結んだ。
妻から言われた冒頭の問いかけは、
中3娘が学校の中間テストで解けなかった問題
かつ、先生の解説を聞いても分からなかった・・・
【数学】の証明問題を指して言っていたのだ。
図形の証明問題=学生時代に数学が苦手だった私にとって、
「まかせなさい」と軽口を叩くことには難色があった。が、
大人になってからは、少し気持ちに余裕が出てきたのも事実。
問題に対し、一直線の正面突破だけではなく、時には、
【反対から、逆に考える】ことで案外、簡単に道筋が見える!
ことを学んだ私は、何となく安心して引き受けられた。
翌朝、寝て起きて、頭が回転しだした中での
【図形の証明問題】は、娘が解説を聞いてメモした内容で
理解できた。よって、私が娘に説明できるように追加記入して完成。
その時、気づいたことがある。
中3娘は、「丁寧でキレイな字を書いているな」ということだった。
筆圧は弱く、濃度も薄い。力強さは無い、のだが、それでいて、
【芯の通った張り詰めた感じがする】誠意のある字だった。
先ほど走り書きした私の字と見比べると、その違いは一目瞭然。
そう言えば、以前に、一度、【左利きの不具合】を聞いたことがある。
(中3娘は生来の左利きで、字もお箸も全ての動作が左利きである)
が、
「特にない。」との回答だった。慣れているからか。
それでも、書道やらハサミやら、そのほか諸々で不具合はあったハズ。
思い巡らせても、考えつかないの・・・ので、
娘の気持ちを同心円として理解するには、まず「形から」で真似てみよう!
(悩んだり困ったりはしていないとの回答だったが)
左利きの気持ち、不具合を体感してみようと思った。
今までにない気づきがそこにある。そんな予感がして。
そして、「左手で字を書く」ことを始めた。
ちょっとしたメモや行動予定を手書きする時に。
それから、職場やお店で左利きの女性を見かけたら、気になって話してみた。
「ふだんの生活のなかで、左利きでの何か不具合ってないですかっ?」と。
まだ、これと言った気づきや法則、目からウロコには、
出会えていないが、しばらく続けていこう。
【真似て、学ぶ】ことは大きい。
左手で字を書き、使い始めることで、私の秘めたる未知の能(脳 ⁉ )力が
目覚めるかもしれない。進化の可能性は、まだまだあるに違いない。
ふと、中3娘の数学ノートを戻そうとして、
実際に使っている参考図書・問題集が目に入った。
何やら難しそうな…
数学の面白さ、醍醐味に触れることなく、文系に進んだ私と妻の
子とは思えないような意欲的な取り組みだ。
中3娘は常に進化し、前へ、上へと歩んでいるんだなと刺激を受けた。
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